高校教師モリーは、名フットボール・コーチの父親と一緒にボールと戯(たわむ)れて育ってきた。そんなモリーが、弱小フットボール・チーム、悪ガキ軍団「ワイルドキャッツ」のコーチに就任。とんでもない無法者たちの、たづなを何とか握ろうと奮闘するモリー。やがてモリーの体当たりのファイトに、ワイルドキャッツの面々が一目置き始めて。落ちこぼれハイスクール・フットボール・チームのコーチに就任した女性と選手たちの活躍を描くコメディ。 監督はマイケル・リッチー。出演はゴールディ・ホーン、ウディ・ハレルソン、ウェズリー・スナイプスら。
本作は、落ちこぼれ少年野球チームの再生を描いた「がんばれ!ベアーズ」(1976年)の、高校生アメフト版ともいうべき作品。最初は互いに不信な新任コーチと選手たちだが、ゴールディ・ホーンの新コーチにワイルドキャッツのメンバーが態度を改め、チームがまとまり強くなっていく契機は、相手がバテるまで走り続けるランニング対決で、ゴールディが勝って彼女がガッツを見せるから。後にワイルドキャッツは勝ち進んで、最後は因縁のライバル高チームを破る。中途で、ゴールディの家庭での個人的な親権裁判の話もあり、それがアメフト・チーム全体の士気にもつながる展開は、脚本が上手い。全編に流れる音楽が良くて、MV(ミュージック・ビデオ)が全盛の時代の影響を受けた、テンポのよい80年代アメリカ映画の良作だ。エンドロールでの、ゴールディ・ホーンとワイルドキャッツによるラップのMVまで素敵で見逃せない。4(5点満点中)
